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2021年09月の記事は以下のとおりです。

皇后エリザベート(シシィ)

今回はお気に入りのワッペンの紹介です。よく見ると皇后エリザベートの頭文字「E」が浮き彫りになってます。そして、この向かい側には皇帝フランツ・ヨセフ「FJ1」のワッペンが掲げられており、左右セットです。

皇后エリザベート(シシィ)のワッペン

撮影は2017年5月07日、いつも通りスマホです。

このワッペンは、世界で一番美しい美術館として知られるウィーン美術史美術館に掲げられてます。

 

美術史美術館に入場すると大階段踊り場のテセウス像が目を引きます。これは、彫刻家としては古典派唯一の巨匠アントニオ・カノーバの代表作「ケンタウルスを倒すテセウス像」です。

殆どの来館者は吸い込まれるようにテセウス像に向かって階段を上がってゆきますが、この彫像に向かうときに左右の壁面を見ると大きなワッペンが見つかります。

下記画像の左右両端で確認できます。

このワッペンの彫刻家は世紀末にウィーンで活躍したルドルフ・ヴァイアです。

ヴァイアの作品はウィーン中至るとこrで観られ、ブラームスの像、オットー・ワーグナーの水門に添えられたライオン像、新王宮天辺で黄金色に輝く双頭の鷲、王宮玄関左右の彫刻群「海の力」「陸の力」、グリルパルツァー像、シュトック・イム・アイゼン広場の建物入り口扉レリーフ、ペーター教会外壁のカール大帝、市立公園角の画家ハンス・カノン像などです。

下記グリルパルツァー像は国民庭園です。

 

楽友協会の理事を務めていた音楽家ブラームスは、カール広場から楽友協会に向かって像が設置されてます。

 

世界史美女伝に名を連ねるエリザベートは、麗しの皇后、世界一美しい皇后などと言われ、日本語の本も多く出版されてきました。孤高の美女としての生き様も興味深く、映画や小説、ミュージカルでも知られてます。

ウィーンに来て皇后エリザベートを訪ねてゆくと、シシィ博物館、宮廷家具博物館、シェーンブルン宮殿、皇帝霊廟、エリザベート像などを観に行くのが一般的な観光でしょう。ときには市街地の喧騒から離れて、シシィの隠れ家として夫のフランツ・ヨセフ皇帝がプレゼントした「ウィーンの森」のお城まで足を伸ばすこともあります。 

ウィーンでの観光ガイドについてのお問い合わせや申し込みはメール送信フォームからどうぞ。

 

ウィーン中央駅

現在は、ウィーン発着の全ての国際列車がこの中央駅です。移動は地下鉄「U1」路面電車「D」「18」または快速列車(S-Bahn)です。

ウィーン中央駅

オーストリア共和国の公用語ドイツ語でWiener Haupt Bahnhof/ヴィーナー・ハウプト・バーンホフ。日本語では主要駅ではなく『ウィーン中央駅』と翻訳することにしたようです(何処の誰だぁ~)。これにより長年呼ばれ続けてきたこれまでの中央駅/Wien Mitteは「ミッテ駅」と呼ぶことになりそうです。間違えの無いように注意が必要です。

写真に写っている国際列車ホームは最上階のファーストフロアで、グランドフロアにはショッピングセンターやフードコート、ケーキ屋さんオバーラァ、パン屋さんがあり、地階のショッピングセンターに軽食喫茶、大きなスーパーマーケットがあります。さらに地下2階に下りるとマクドナルドから路面電車や地下鉄へのアクセスとなります。

この大きな駅には下階の快速列車ホームも含め沢山のホームがあり、約一千本の列車が毎日発着しているそうです。出入り口が路面電車や地下鉄なども含めて広範囲に点在しているので、初めての利用時にはロスタイムも計算に入れます。 

http://hauptbahnhofcity.wien/

 

移動の日本語斡旋は観光ガイドよりも料金が安くなりますから、問合せや申し込み時に「市内移動斡旋希望」と記入ください。

一次大戦前の国立歌劇場

  • 2021/09/15 23:10
  • カテゴリー:その他

この水彩画は20世紀初頭、第一次世界大戦直前のウィーン国立歌劇場です。どこにでも転がっているような、ありきたりの売り絵ですね。

作家は二次大戦の終了時、今から71年前に死んだヒットラーだそうです。1907年(18才)から1013年(24才)のウィーン時代か、その直後のミュンヘン時代に模写で稼いだ頃の作品とのことです。

 

ウィキペディア「アドルフ・ヒトラー」

絵葉書売りで生計を立てた時も既存作品の模写が多かったという。ミュンヘン時代の知人の証言では、ヒトラーは同地で生活した頃は名所の風景画を中心に売っていたが、本人は現地には行かず、記憶やほかの画家が描いた絵などを参考に描くという独特の手法をとっていた。

 

ヨーロッパの観光名所で見られる路上の水彩画売りは、ウィーンならシェーンブルン宮殿の正門、市立公園のヨハン・シュトラウス像、それから王宮界隈などで見られます。ウィーン観光で目にされた方も居るのではないかと思います。

その路上画家さん達も、時代の流れでしょうか、21世紀に入った頃から段々と減って行き、今では中国人が残るだけになりました。

値付けは絵のサイズにより千円から3千円程度ですから、観光客が気軽に手を出せる程度の値段です。

上の写真は、その謎の中国人(笑)路上画家さんからのいただき物です。

仕事ではなく自分の散歩で市立公園を横切ったときに、路上で絵を売る彼と立ち話したときに、「これあげるヨ!」と新聞紙に挟んで筒状に丸めて渡してくれた作品です。2019年の秋でした。

絵の部分は10センチぐらいの小品で、売値は千円ぐらいの安物です。色も乗せすぎですね。でも、数十年間お仕事の最中に路上で見続けた彼の思い出に、帰宅後マット付きの額縁に入れました。

このリトグラフまがいの水彩画は、値段から想像できるとは思いますが、19世紀後半に流行ったリトグラフの上に薄紙を置いて、透けて見える線をなぞって描き、それをコピーマシンで大量にコピーして、路上でポスターカラーを水に溶いて薄く色付けしたものです。

ヒットラーの時代にはコピーマシンが無かったので、一枚ずつ描くしかなかった時代でしたね。

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