ウィーン美術史美術館「グリフィン」
- 2018/04/01 05:54
- カテゴリー:ウィーン観光
美術史美術館、直訳で美術史博物館(KunstHistorischesMuseum)は、世界的に有名なウィーンの美術館です。
今回取り上げる『グリフィン』は、2013年3月01日に美術史博物館の下階に新装オープンしたウィーン美術工芸部門(クンストカンマー/Kunstkammer)のコレクションです。
クンストカンマーは、下階の2700㎡に2200点以上の展示が20部門に分類され、中世末期からルネサンス、バロック期を網羅。展示品は金細工、彫刻、ブロンズ像、象牙細工、宝石の器、時計や機械類など。
撮影は2018年3月28日。スマホ撮影です。
グリフィンは、映画ハリー・ポッターにも出てくる「鷲の翼と上半身、ライオンの下半身」を持つ伝説の動物ですね。
中世末期に北ドイツで作られたこの素晴らしい水指は、お坊さんが手を清めるときに使用したものだそうです。尻尾上部の装飾が蝶番可動、そこを開けて水を注入します。
目などの描写に当時のイギリスで使われた技法も見受けられますが、主に北ドイツでよく見られる作りだそうです。魔除けの意味もありますからグリフィンの他にライオンや竜の形の水差しも残るそうです。
グリフィン(英語: griffin)、グライフ(ドイツ語: Greif)、グリフォン(フランス語: griffon, gryphon)、グリュプス(ラテン語: gryps)
高さ17.3cm、縦x横=14.5x8.5cm、ブロンズに金メッキ、銀象眼、黒金(ニエロ)加工。清少納言や紫式部と重なる西暦1100年頃、ニーダーザクセン。
写真の背景にはチェスキー・クルムロフの美しいマドンナ立像の側面が見えます。横から見ると素晴らしいバランスがよくわかります。Schöner Stil(Weicher Stil)で世界の筆頭に上がるのも頷けます。
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