ウィーン自然史博物館のパピヨン犬
- 2017/09/17 15:28
- カテゴリー:ウィーン観光
犬にも賢そうな顔つきがあるのでしょうか。きっと生き生きとよく遊んだのではないかと想像します。
撮影はいつもながらスマホ撮影。先週です。
今回は、美術史博物館に比べると入場する機会が少ないウィーン自然史博物館のお話です。ここは、何も知らずに入場すると膨大なコレクションに振り回されて時間と体力ばかりが失われるところです。
上記の写真は、女帝と言われたマリア・テレジアの愛犬です。剥製なんですよ。
ルネサンス時代以降は梅毒の流行で、ヨーロッパで古代から一般的だった入浴の習慣が無くなり、蚤やダニを人ではなく犬に寄生させるべく愛玩犬が流行ったらしいです。
この犬は現在主流になったパピヨン犬の原種スペインのコンチネンタル・トイ・スパニエル種だそうです。呼び名はスパニエルでも一般的なスパニエル種とは異なるそうです。イタリアのボローニャで繁殖されたものが16世紀にフランスへ持ち込まれ、フランスでも繁殖され、18世紀バロック時代にフランスのブルボン宮廷でご婦人方の愛玩犬として流行したそうです。
フランス・ブルボンの宮廷で流行ったパピヨン犬は垂れ耳で、リスのように尾が巻いていることからリス犬と呼ばれていたそうです。
立ち耳タイプは18世紀末から時々生まれ、この選択交配により徐々に個体を増やしたそうです。
19世紀末ころにチワワとの交配で小型化、スピッツとの交配で立ち耳タイプのパピヨン犬が一般的になり、立ち耳をフランス語で蝶々Papillonパピィヨンと呼んだことから、それまでの垂れ耳の方をフランス語で蛾の意Phalène/ファーレーヌと呼ぶようになったそうです。
現在の立ち耳パピヨン犬はベルギーで繁殖されたことからベルギー原産説があるそうです。
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