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知られざるシェーンブルン

この写真は、シェーンブルン宮殿の一角にひっそりと佇むチャペルです。

シェーンブルン宮殿のチャペル

帝政時代は多くの官僚が忙しく交錯していたであろう宮殿の廊下にシンとした静寂が漂ってます。美しいです。

標題「知られざる」というのは本当のことで、ウィーンに数十年住んでいる方でもこれを見たことのある人は希でしょう。


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【プライベートガイドの詳細と申し込み】
https://ウィーン.com/wien-jp/id-nr.php

ナイル川の河馬

ウィーン自然史博物館の古代エジプト展示からナイル川の河馬です。

長さ20,7cm、高さ10,5 cm、幅7,5cm、重さ1138 g

乳濁釉は素晴らしいエジプシャン・ブルーです。陶器とされてますが材質は粘土ではないようです。河馬の表面に生息環境が描かれてます。

窓の向こうに自然史博物館と左右対称に造られた美術史美術館が見えてます。

ウィーン自然史博物館「古代エジプトのナイル河馬」

窓から見える美術史美術館を写したかったので河馬が綺麗に写りませんでした。上の画像をクリックすると綺麗な詳細写真が開きます

河馬は獰猛で巨大な象をも凌ぐほど強いらしいですね。それで、古代エジプトの河馬狩りは大掛かりな催しだったそうです。

このナイル河馬のコピーを部屋に置きたいのですが、ミュージアムショップで売られているコピーは、自然史博物館もメトロポリタンも大英博物館もルーブルも色が気に入りませんでした。どうやら古代エジプト人がアフガニスタンのラピスラズリの青に憧れて考え出したというエジプシャン・ブルーの再現ができないようです。

歩く身体の表情、目と鼻面を含めた顔つき、ドンと落ち着いた体型、表面のパピルス模様など、世界の多くの博物館の中でウィーンのナイル河馬が一番気に入ったので、いつか本格的なコピーが自然史博物館の手助けで造られると嬉しいです。

【参考リンク】
河馬のウィリアム(独)
青いカバ? 蒼いカバ?

ヴィレンドルフのヴィーナス像

お気に入りです。第1コピーを40年間ずっと部屋に飾ってるほどです。

 

もしかしたら学校の教科書で見たのを覚えてるかも知れませんね。

11センチぐらいの高さの石灰岩ですから、ちょうど手の平で握れる大きさです。

3万年ぐらい前のことですから地面の上で生活をしていた頃だそうです。足がありませんが地面に突き刺して立てたらしいです。

ブレスレッドをしてます。

元々は彩色されていたのがわかってます。

ウィーン自然史博物館「ヴィレンドルフのヴィーナス像」

ウィーンの自然史博物館のコレクションです。自然史博物館に行ったらマリアテレジアの愛犬や宝石の花束と同じく忘れず見ておくと良いでしょう。

それから、自然史博物館のコレクションで、次に気に入っているのはナイルの河馬です。これも部屋に飾りたいのですが、残念ながら品質の良いコピーがありません。

 

参考文献(独):

https://www.nhm-wien.ac.at/forschung/praehistorie/forschungen/venus-forschung

クリスマスマーケット

一週間前から徐々に始まったウィーンのクリスマスマーケットが、今日から全てオープンです。

ウィーンで一番華やかなクリスマスマーケットは、市庁舎前のマーケットです。

ウィーン市庁舎前のクリスマス市

上の写真は先週11月16日から市庁舎前で始まったクリスマス市。初日から多くの人で賑わってます。

飛行機も宿も安く空きのあるときですから、10万円程度の予算で数日間のウィーン滞在はいかがでしょうか。

ウィーンの様々なクリスマスマーケット
https://ウィーン.com/wien-jp/x-mas.php

エゴン・シーレ作「4本の木」

シーレ「4本の木」という題名ですね。

エゴン・シーレは今年が没後100年です。
享年28、スペイン風邪で多くの人が他界しました。
クリムト、オットー・ワーグナー、コロ・モーザー、ホドラー、、、

撮影は今年2018年の夏、ベルヴェデーレ美術館でスマホ撮影です。
エゴン・シーレ「4本の木」

色が綺麗、哀愁感が素晴らしいです。

よく見ると6本・・・じゃなくて
2本は支え杭が添えられているわけですね~♪

また、たぶん他の2本のマロニエにも支え杭がありますが、
木の幹と重なってるので、判り難いです。

 

田舎道に沿ってのマロニエ並木。
彼方にはアルプス山脈。
晩秋の穏やかな夕暮れ時に、
遠くまで広がる夕焼けの空を眺めながら、
こんな丘を、
孫の手を引いて散歩できたら、
どんなに素晴らしい人生だろうと感じます。

モーツアルト「魔笛」のパパゲーノ

通常のウィーン観光ではスルーされ勝ちな古典派の建物です。
この劇場のフロントに写っている飾りはモーツアルト作曲オペラに出てくる鳥刺しパパゲーノです。

細かいことはさておき、彫刻群が可愛らしいです。

ウィーン劇場

撮影は2015年の秋と記憶してます。

「魔笛」はこの劇場の近所で初演されたオペラですが、「魔笛の」劇作家が初演劇場の火事の危惧からこの劇場を開いたそうです。入り口の上部に「魔笛」中の登場人物の飾りが添えられ、その入り口を「パパゲーノ門」と呼びました。
文化活動を養護した皇帝のワッペン「双頭の鷲」が上に見えます。

この劇場ではベートーベンのオペラ「フィデリオ」やJシュトラウス(Ⅱ世)のオペレッタ「こうもり」など多くの劇・歌劇・喜歌劇の初演がされました。

きりが無いですからこの程度にしておきますね。


◆ 半日散策、ウィーン世紀末モデルコース ◆

ガイドとのミート: ウィーンのホテルやオペラ座、シュテファン大聖堂など
⇒ レッセル公園の散策とカール教会
⇒ 世紀末カフェー「ムゼウム」
⇒ 分離派美術館
⇒ ナッシュマルクト、パパゲーノ門
⇒ オットーワーグナーのアパートメントと駅舎
⇒ ご希望の場所で解散

後述のレッセル公園の観光後に分離派美術館でクリムトの「ベートーベン壁画」、路上市場の喧噪を抜ける途中でこのパパゲーノ門を見て。市場の散策後にはオットー・ワーグナーの美しいアパートも見られ、ちょうど半日の観光です。

路上マーケットの散歩は楽しいですが、日曜祭日は休みで閑散としてます。

この観光での移動は、専用車手配の他にタクシー利用、その他、公共移動機関利用もお薦めです。

 

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ウィーン美術史美術館「グリフィン」

美術史美術館
直訳で美術史博物館(KunstHistorischesMuseum)は、あまりにも有名なウィーンの美術館です。

今回取り上げる『グリフィン』は、2013年3月01日に美術史博物館の下階に新装オープンしたウィーン美術工芸部門(クンストカンマー/Kunstkammer)のコレクションです。2700㎡、2200点以上の展示が20部門に分類され、中世末期からルネサンス、バロック期を網羅。金細工、彫刻、ブロンズ像、象牙細工、宝石の器、時計や機械類などが見られます。

撮影は2018年3月28日。スマホ撮影です。

ウィーン美術史美術館のグリフィン

グリフィンは、映画ハリー・ポッターにも出てくる「鷲の翼と上半身、ライオンの下半身」を持つ伝説の動物ですね。

中世末期に北ドイツで作られたこの素晴らしい水指は、お坊さんが手を清めるときに使用したものだそうです。尻尾上部の装飾が蝶番可動、そこを開けて水を注入します。

目などの描写に当時のイギリスで使われた技法も見受けられますが、主に北ドイツでよく見られる作りだそうです。魔除けの意味もありますからグリフィンの他にライオンや竜の形の水差しも残るそうです。

 

グリフィン(英語: griffin)、グライフ(ドイツ語: Greif)、グリフォン(フランス語: griffon, gryphon)、グリュプス(ラテン語: gryps)

高さ17.3cm、縦x横=14.5x8.5cm、ブロンズに金メッキ、銀象眼、黒金(ニエロ)加工。清少納言や紫式部と重なる西暦1100年頃、ニーダーザクセン。

 

写真の背景にはチェスキー・クルムロフの美しいマドンナ立像の側面が見えます。横から見ると素晴らしいバランスがよくわかります。Schöner Stil(Weicher Stil)で世界の筆頭に上がるのも頷けます。


【案内の観光ガイドの詳細と申し込み】
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第一日曜が入場無料:ウィーンの博物館

以下、第一日曜日のみ入場無料だそうです。

• 軍事史博物館
  Heeresgeschichtliches Museum
  Arsenal Objekt 1, 1030 Wien

• 歴史博物館(改装工事で閉館、2021夏時点)
  Wien Museum Karlsplatz
  Karlsplatz 8, 1040 Wien

• ハイドン記念館
  Wien Museum: Haydnhaus
  Haydngasse 19, 1060 Wien

• ヘルメス・ヴィラ
  Wien Museum: Hermesvilla
  Lainzer Tiergarten, 1130 Wien, 注)冬季閉鎖

• Jシュトラウス記念館
  Wien Museum: Johann Strauss Wohnung
  Praterstraße 54, 1020 Wien

• ウィーン最古の世俗フレスコ
  Wien Museum: Neidhart Fresken
  Tuchlauben 19, 1010 Wien

• カール広場オットー・ワグナー作
  Wien Museum: Otto Wagner Pavillon Karlsplatz
  Karlsplatz, 1040 Wien, 注)冬季閉館

オットー・ワーグナー作「カール広場の地下鉄駅」

• プラター博物館
  Wien Museum: Pratermuseum
  Oswald-Thomas-Platz 1, 観覧車裏Planetarium, 1020 Wien

• 古代ローマ遺跡
  Wien Museum: Römermuseum
  Hoher Markt 3, 1010 Wien

• シューベルト記念館
  Wien Museum: Schubert Geburtshaus
  Nußdorfer Straße 54, 1090 Wien

• シューベルト最期の家
  Wien Museum: Schubert Geburtshaus
  1040 Wien, Kettenbrückengasse 6

• 時計博物館
  Wien Museum: Uhrenmuseum
  Schulhof 2, 1010 Wien

• シュテファン地下礼拝堂
  Wien Museum: Virgilkapelle
  Stephansplatz, U-Bahn-Station, 1010 Wien
  シュテファン広場地下鉄の地下一階

• ベートーベン記念館パスカルラッティ・ハウス
  Wien Museum: Beethoven Pasqualati-Haus
  Mölker Bastei 8, 1010 Wien

• 皇帝専用駅舎オットー・ワーグナー作
  Wien Museum: Otto Wagner Hofpavillon Hietzing
  Schönbrunner Schloßstraße, 1130 Wien

皇帝専用駅舎:オットー・ワーグナー作

 

ドイツ語の行政ページで詳細確認が可能です。

 

【観光ガイド問合せ】
https://ウィーン.com/wien-jp/id-nr.php
その他欄へ詳細を記入ください。ご記入メールアドレスに返信します。

ウィーン観光情報サイト

  • 2018/03/05 21:46
  • カテゴリー:その他

ウィーン観光情報のご利用ありがとうございます。

この週末にウィーン観光情報へのアクセスが途絶えたり、動作エラーがありましたが、ウィーン現地時間3月05日(月)13時30分に復旧し、wien-jp.com(※)サーバーの正常動作が確認できました。

ウィーン観光情報

ご迷惑をおかけし申し訳ありません。今後このようなことが起きないように、予算を捻出し、より良い環境での運用を模索します。

 

以上、掲示板及びツィート投稿済:

掲示板:https://ウィーン.com/cgibin/wwww.cgi
ツイッター:https://twitter.com/Wander_Weg

 

関連記事:

http://guide.ウィーン.com/blog/index.php/view/16

2018年7月に新サーバー移転作業完了。
2021年1月に「wien-jp.com」から「ウィーン.com」へ変更

ウィーンの冬、芸術の旅

ウィーンは今週末から来週にかけて厳寒だそうです。靴底のホットカイロがお薦めです。

皇帝霊廟には歴代ハプスブルク皇帝とその家族の棺が公開されてます。この国オーストリアを今でも支え続けるマリア・テレジアやフランツ・ヨゼフ、もちろんシシィこと麗しの皇后エリザベートにも逢うことができます。

カプチン派の教会の地下に降りたら、皇帝たちの棺に向かう前に、皇帝たちも一人の人として生きたことを感じさせる美しいピエタ像の前に立ち止まってくださいね。

ウィーン皇帝霊廟の芸術

イタリアのルネサンスに見られるような人としての表現ではなく、このピエタ象の持つ事象としての深い悲しみは、時空を超えて人の心を打ち続けてます。ウィーンで見ることのできる芸術で、最も美しく悲しい母の愛です。

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